世界遺産や国宝の話題を中心に最新の話題を紹介

文化財豆情報

天然記念物

天然記念物 奈良のシカの駆除を検討開始でも抗議により凍結

投稿日:

天然記念物として登録されている奈良のシカ(和名:ニホンジカ)が増えすぎて近隣の農作物への食害や住宅への侵入の影響が大きいため、駆除の検討を開始という一報。奈良のシカは野生生物であり、生息地として有名な奈良公園だけでなく、春日山原始林を始めとする近くの山に住み着いているとのこと。公園内だけでも約1000頭が生息するとされており、生息地一帯ではそれよりもはるかに多く生息すると思われる。特に奈良公園に生息する鹿は春日大社の神使として古くから神聖視されている。

奈良のシカは明治初期に餌不足や疾病などで約700頭から38頭まで減少。春日大社等による保護運動の結果、900頭まで増えたものの、戦中戦後の食糧難による密猟により再び79頭まで減少。その後、1957年に天然記念物に指定され、1970年代以降は奈良公園内だけで約1000~1200頭が生息するとされている。ここ数年、全国的に野生の鹿が異常増加している現象が奈良市内でも同様に発生しているとのこと。

こういった状況の中での駆除の一報により、検討を開始した奈良県に非難が殺到し、検討を当分の間凍結することになったとのこと。人と野生動物の共生は非常に難しい問題。

-天然記念物
-, ,

Copyright© 文化財豆情報 , 2018 All Rights Reserved Powered by STINGER.