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江戸の五色不動の写真と情報集
五色不動



目次
特別史跡・江戸城跡 五色不動
江戸城三十六見附


 五色不動は五行思想の五色(白・黒・赤・青・黄)にまつわる目黒不動、目白不動、目赤不動、目青不動、目黄不動の総称である。江戸のものが有名で、徳川幕府3代目の徳川家光が江戸城を中心に5つの方角の方向の不動尊を選定したとされる。現在の場所は移転、廃寺などで当時とは全く別の寺や場所になっている不動尊もあり、方位も当時とは異なる。
目黒不動は瀧泉寺で、目黒区に当時から現在まで存在する。瀧泉寺は江戸三十三箇所第33番札所、関東三十六不動第18番札所に指定されている。毎月8日、18日、28日が縁日とされ、特に28日は露天が出て賑わいがある。
 元々の目白不動は文京区にあった新長谷寺とされる。新長谷寺は1618年に中興され、その後徳川家光により目白不動の名が贈られた。しかし、太平洋戦争での被害の大きさから1945年に廃寺となった。その後、本尊の目白不動は文京区にある金乗院に移され、現在に至る。
 目赤不動は南谷寺で、文京区にある。南谷寺は1628年徳川家光により目赤不動の名が贈られると同時に、現在の地を与えられたとされる。当時は東朝院と名乗っていたが、1788年に南谷寺の寺号が与えられた。太平洋戦争での被害によって本堂等が消失したが、その後再建されている。南谷寺は関東三十六不動第13番札所に指定されている。
 元々の目青不動は港区にあった勧行寺とされる。勧行寺は1882年に廃寺になり、最勝寺に本尊が移され、現在に至る。最勝寺は関東三十六不動第16番札所に指定されている。
 目黄不動は2カ所あり、台東区にある永久寺と墨田区にあった最勝寺とされる。また、最勝寺は駒形橋の架橋工事を機に1913年に現在の江戸川区に移転した。最勝寺は関東三十六不動第19番札所に指定されている。

五色不動

名称方位 寺院宗派所在地
目黒不動尊泰叡山瀧泉寺天台宗目黒区下目黒3丁目
目赤不動尊大聖山南谷寺天台宗文京区本駒込1丁目
目白不動尊西神霊山金乗院真言宗豊島区高田2丁目
 新長谷寺 文京区関口2丁目
目青不動尊竹園山最勝寺教学院天台宗世田谷区太子堂4丁目
 勧行寺(正善寺) 港区麻布谷町
目黄不動尊中央永久寺天台宗台東区三輪2丁目
牛宝山明王院最勝寺天台宗江戸川区平井1丁目


江戸城三十六見附

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