大坂城(おおさかじょう)は国の特別史跡に指定され、豊臣秀吉が築城し、大阪冬の陣、大阪夏の陣などの舞台になったことでも有名である。大坂城は日本人が好きな城の調査があると必ず上位にランクインする。大阪城の歴史は石山本願寺とその寺内町であった地に豊臣秀吉が1583年に築城したことにより始まる。天守閣は豊臣秀吉の権力の象徴でもあり、外観5層、瓦などに金箔をふんだんに用いた華美なもだったといわれている。豊臣家の象徴であったことにより徳川家康の攻撃を受け、1615年の大坂夏の陣で豊臣家が滅亡するとともに、大坂城天守閣は焼失した。その後、徳川秀忠によって大坂城の再建が始められ1629年に完成した。城郭の広さは豊臣時代の4分の1程度と小さくなったものの、天守閣は豊臣・大阪城よりも大きく・豪華に建立したと言われている。大阪城は江戸時代には火災による損傷と修復を繰り返すが、1665年の落雷により天守閣が消失し、以後は昭和時代まで天守閣が再建されることはなかった。現在の天守閣は1931年に復元されたもので、建物は徳川・大坂城の天守の石垣基礎上に鉄骨とコンクリートで建てられた。昭和時代の再建ではあるものの、国の有形登録文化財に指定されている。城内には大手門、焔硝蔵、多聞櫓、千貫櫓などが国の重要文化財として残っている。