列島宝物館


重要文化財・江川家住宅主屋の写真
/ 静岡



重要文化財・江川家住宅 主屋(静岡)江戸前期造営

江川家住宅(静岡県田方郡韮山町)の歴史的背景とみどころ

江川家住宅主屋は、江戸時代に世襲代官を務めた江川家の屋敷の主棟で、江戸前期にさかのぼります。江川家は韮山代官として広い地域を支配し、幕末には江川英龍(坦庵)を出した家としても知られます。当初は代官役宅・政務と居住の中心を主眼に整えられました。現在の景観からも、大規模主屋、東面玄関付、木造、代官屋敷主屋にその性格がよく表れています。写真では、入母屋造の大きな屋根だけでなく、建物規模の大きさがそのまま役宅としての格につながっている点を見たい。外観は民家に近くても、内部には広大な土間と梁組が広がることで知られ、普通の農家とは違う迫力をもちます。

史跡韮山役所跡を構成する重要建物として保存されます。関係する人物・信仰・造営主体としては江川家、江川英龍(坦庵)、韮山代官所が挙げられます。歴史の節目としては江戸幕府の世襲代官屋敷の成立が重要です。江戸前期の建築を基礎に、その後改造を重ねて現状に近い姿となりました。近世代官屋敷を代表する主屋。大規模な入母屋造主屋で、広い平面を包み込む屋根が圧倒的な存在感をもちます。

東面玄関付という構えも役宅らしい格式を示し、単なる住居を超えた建物であることが外観から分かります。屋根は入母屋造、銅板葺。木造の取り合わせが景観の質感を支えています。

写真では大規模入母屋屋根、東面玄関、代官屋敷らしい重厚さ、広大な土間空間を想像させる量感江川家住宅主屋の見どころは、民家的な外観の中に代官屋敷としての規模と格式が明確に現れている点にあります。大きな入母屋屋根、東面玄関、建物全体の量感を追うと、近世地方支配の拠点にふさわしい建築の顔つきがよく見えてきます。入母屋屋根の大きさが、役宅としての格と規模を強く印象づけます。東面玄関の構えに、公的空間を含む屋敷らしさが表れています。建物の量感から、内部の広い土間や梁組を想像しやすい。

民家風の外観に見えても、規模の大きさと玄関の扱いに注目すると代官屋敷らしさが見えてきます。全体が入る位置から撮ると、屋根の大きさと平面規模が伝わります。


文化財情報

施設名江川家住宅
登録名江川家住宅(静岡県田方郡韮山町)
よみえがわけじゅうたく
建物名主屋
よみしゅおく
建造時期1615-1660 (江戸前期)
住所静岡県伊豆の国市韮山韮山1
登録年月日1958-05-14
文化財種別重要文化財 (建造物)