江川家住宅肥料蔵は江戸末期の建築で、代官家であると同時に広い土地経営とも結びついた屋敷の実務面を示しています。屋敷内に肥料蔵を備えることは、生活空間だけでなく生産と管理の場でもあったことを物語ります。当初は肥料その他の保管を主眼に整えられました。現在の景観からも、桁行16.3m、梁間11.9m、一重、木造、大型の蔵建築にその性格がよく表れています。写真では、蔵でありながら大きな屋根をのせた堂々とした輪郭に注目したい。入母屋造の外観から、江川家住宅の附属建築が実用一点張りではなく、屋敷全体の格に合わせて整えられていたことが分かります。
江川家住宅の附属建築として保存されます。関係する人物・信仰・造営主体としては江川家が挙げられます。歴史の節目としては江戸末期の屋敷拡充が重要です。代官屋敷を支えた実務建築。肥料蔵は、屋敷運営と農業経営を支えた実務棟です。
大型の入母屋屋根をもつ点に単なる小蔵とは異なる量感があり、江川家の経営規模を外観から感じさせます。屋根は入母屋造、鉄板葺。木造の取り合わせが景観の質感を支えています。
写真では大型の入母屋屋根、蔵建築の量感、屋敷経営を感じさせる実務性肥料蔵の見どころは、大型の入母屋屋根、蔵建築の量感、屋敷経営を感じさせる実務性が外観から読み取りやすい点にあります。屋根の形と建物の規模感に、棟の役割の違いがはっきり出ています。壁面や開口部の扱いを見ると、居住棟か蔵かなどの性格を読み取りやすくなります。
周囲の建物との位置関係を意識すると、屋敷全体の中での役割が見えてきます。とくに入母屋造、鉄板葺の見え方と、桁行16.3m、梁間11.9m、一重としてのまとまりに注目したい。建物全体が入る位置から撮ると、屋根と立面の関係が伝わりやすい。
| 施設名 | 江川家住宅 |
|---|---|
| 登録名 | 江川家住宅(静岡県田方郡韮山町) |
| よみ | えがわけじゅうたく |
| 建物名 | 肥料蔵 |
| よみ | ひりょうぐら |
| 建造時期 | 1801-1900 (19世紀中期) |
| 住所 | 静岡県伊豆の国市韮山韮山1 |
| 登録年月日 | 1993-12-09 |
| 文化財種別 | 重要文化財 (建造物) |