富山県と長野県にまたがる黒部峡谷は立山連峰と後立山連峰に挟まれた日本最大の峡谷である。峡谷とは幅が狭く深く険しい谷をいう。似た言葉に渓谷があるが、こちらの意味は深くて急峻な側壁をもった谷を言い、一般的には黒部峡谷と呼ばれている。黒部峡谷を流れる黒部川は、その豊かな水量と大きな落差が早くから水力電源の適地と注目されながらも、多雨で豪雪、そして人を寄せつけぬ峻厳な自然がダム建設を阻み続けていた。しかし、黒部川は水量および落差が発電には好条件で、1938年以降、下流から上流へ柳河原の黒部川第一(5.2万キロワット)、描又の黒部川二(7.2万キロワット)、欅平の黒部用第三(8.1万キリワット)の各発電所が設置された。さらに、昭和31年世紀の大事業とうたわれた通称「くろよん」(黒部川第四発電所黒部ダム)の建設に関西電力が挑み、最先端技術と経験を結集して7年の歳月と当時の金額で513億円の工費、1,000万人を超える人手により昭和38年6月(1963年)に世界有数のアーチダム黒部ダムが完成した。北アルプスの雄大な自然と融合して美しい景観を創りだす黒部ダムは、エメラルドグリーンの水を満々とたたえ、この大峡谷に静かにたたずんでいる。
現在のトロッコ鉄道は軌間762mmの小さな鉄道で、黒部川の電源開発に使われたトロッコ鉄道をそのまま観光用に転用した鉄道である。トロッコ鉄道に乗ると黒部峡谷の美しく優雅な景観を車窓から見物することができる。宇奈月~欅平間20.1kmを1時間18分かけて結び。通常の車輛以外に特別車輛、リラックス車輛、パノラマ車輛等があり趣向が凝らされている。
立山・黒部アルペンルートは北アルプス・後立山連峰と立山連峰を貫き長野県と富山県を結ぶ100キロにおよぶ山岳観光ルートである。扇沢と黒部ダム間には日本で唯一のトロリーバスが走る。トロリーバスやケーブルカー等の時刻表や登山・ハイキングコースは
黒部ダムオフィシャルサイトが充実している。
また、付近には宇奈月温泉、黒薙温泉、鐘釣温泉、欅平温泉、名剣温泉、祖母谷温泉、阿曽原温泉といった有名な温泉郷も多く、日帰り・宿泊ともに楽しむことができる。また、黒部峡谷鉄道から見る峡谷の紅葉は必見で、11月上旬には雪景色と同時に楽しむことができる。鐘釣駅・鐘釣橋周辺を錦繍関と言い、紅葉の名所としても知られています。黒部ダムオフィシャルページには
紅葉カレンダーが掲載されている。